DIYで作るキャンプ用組み立て式テーブル|杉の天板と名栗加工でこだわりの一品
前回は脚の加工をご紹介しました。名栗加工に思ったより時間がかかりましたがとても満足のいく仕上がりでホッとしています!
後編では天板の制作をお届けします!今回も写真多めにしているのでイメージが湧きやすいと思います。
前回の脚の制作手順はこちら
天板の制作
天板は軽量を考えて杉板を選んでます。
僕が杉の木目と雰囲気が好きって事もありますね!
材料のカット〜天板の作成
今回もホームセンターで安い杉板買ってきました。板厚は10mmにしてますよ。幅の広いのをメインにして細い方を補強板にする予定。左右の反り止めは余った箇所で作ります。
野地板より気持ちキレイだけど粗いものも混ざっているので吟味して購入。
- ねじれがない材料
- 節の有無
- 割れがないか
このあたりをチェックしてます。
4枚接ぎ合わせるので寸法より少し大きめにカット。
見えづらいですがタイトボンド3を塗って伸ばしてます。
木表・木裏を交互にして、木目の雰囲気がいい感じ並べてクランプで固定。
いい感じに繋がって大きな板になりました。でも10mmだと薄いですねー。後ほど補強入れます。
天板は寸法通りにカット。左右の板も40mmにカットしてからボンドでしっかりと固定。
乾燥したら余分な部分をカットします。反り止めをつけるとかなりしっかりとした天板になります。小口も隠れるのでキレイですね!
天板全体とサンディング。目違いもここで削って平らにします。
角はRに加工しますよ。ペットボトルのキャップがちょうど良かった。
杉剤は柔らかいのでタジマサンダーで軽く削れるので楽!
脚の取付金具の取り付けと加工
今回のテーブルの肝になる脚の取付金具の取り付け。
金具が表面から見えないようにしたかったので、テーブル裏面の補強板に金具を裏側から取り付ける仕様にしました。
補強板を寸法に合わせてカット。ちょうど反り止めのあたりに取り付ける。
今回デビューのホールソー。安いセットだったけど切れ味抜群!これは一軍入りしました!
補強板に4ヶ所の穴あけが完了。この穴に板付きナットのナット部分が収まりますよ。
補強板を付ける位置に墨付け。
穴を開けた補強板をあわせてみる。穴を開ける位置がちょうどセンターになってます。
「板付きナットM8」をあわせてみる。この位置に板付きナットが収まるように彫り込みます。
トリマーで彫り込むための簡易ガイドを作る。ゆとりを持った正方形になるようにクランプで固定しただけ。
今回は短めのベアリング付きビットを使います。
彫り込み完了。ゆとりを持って収まるサイズ感と深さ。これくらい余裕があった方が調整しやすいですよ。
板付きナットM8を補強板にビスで固定しました。ナットがすっぽりと穴に入っています。
これで金具本体が中に隠れてスッキリ!
仮置きした補強板に試しに脚をはめてみました。脚を回してネジをしめこむとガッチリと固定されます!
タイトボンドを塗ってからクランプを使って天板に圧着。しばらく放置すれば完成!
天板の塗装
天板は手作りステインで塗装することにしました。
一回塗ってすぐ状態。白っぽかった木肌が少し黄色く変色してきます。
30分位放置したところ。気持ち濃くなってどことなく古材の感じになってきますね。
乾くと粉っぽいので、ブラシでこすって落とす。その後かるく絞ったぞうきんでなどで拭いて乾燥させればOK!
ここで補強板をさらに追加しました
真ん中が少したわむので斜めに補強を入れました。杉板なのでそんなに重くならない。
真ん中付近にはクランプが届かないので、ウッドデッキに使っていた重い角材を乗せる。ないより良いかも。
仕上げは「ダイソーの水性ニスクリア」。これをスポンジ刷毛で塗っていきます。
一度塗り。メチャメチャ染み込みましたね〜!安いニスで良かった。
二度塗り。二度目は染み込みはほどんどなくて塗りやすい。軽くツヤも出ていい感じになりました。
これで塗装も完了!
最終的に組み立て後、ワシンの水性ウレタンニスのつや消しクリアを塗り重ねました。
質感から手触りまで、ダイソーのニスとはあきらかに違いましたね。最後はこれで仕上げて良かったです。ダイソーより高いけどかなりおすすめです。
塗る前に400番で軽くサンディングしてます。
テーブルの組み立て
組み立てと言っても脚を天板にねじ込むだけ!簡単に完成です!
脚を回してしめると、金具の部分に吸い付くようにガッチリと固定されるのでブレなどもありませんね。脚に取り付けたオールアンカーも良い働きをしていると思います。
下からのぞきこんだ写真。脚の名栗加工も良い雰囲気を出してます。
久々に時間をかけて作ったので、キャンプ場で飲むコーヒーがうまい!
DIYで作るキャンプ用組み立て式テーブルのまとめ
今までやったことのなかった名栗加工に挑戦したり、オールアンカーを使って脚にネジを作ったりと始めてのことが多かった今回のテーブル制作。
時間はかかったけど、とても愛着のあるテーブルを作ることができて大満足です。
杉板の木目や質感も良かったですね。針葉樹合板とは違った木そのものという感じがたまらないです。
作っていて思ったのは「何かを作っている時って楽しいな!」でした。
名栗加工は時間のある時にゆっくりやろう笑
次は何作ろうかな!
前編はこちら!
このハイテーブルは今回の脚をつけられます