DIYで作るキャンプ用組み立て式テーブル|杉の天板と名栗加工でこだわりの一品
先日作ったキャンプ用のハイテーブルは、短い脚と交換すればローテーブルとしても使えるようにしてました。
そこで脚だけを追加で作ろうと思ったのだけど、せっかくなので天板も一緒に作る事に!かなり力作で制作手順も長くなったので前編・後編に分けてご紹介します。写真多めです。
後編はこちら
自作キャンプテーブル!の制作イメージなど
先日作ったキャンプ用のハイテーブルは針葉樹合板にイレクターの脚。同じイレクターの脚ではつまらないので木製脚にすることに。
ちょうど良さそうな角材が手元にあったので少し加工します。面取りくらいじゃつまらないので最近良く見かける「名栗加工」に挑戦!
天板は持ち運びを考えると軽量が良かったので杉板に決定。
脚の作成
脚のカット〜穴あけ
倉庫にあった赤松の角材?ちょうど4本取れる長さでラッキー!細すぎない太さもどっしり感がでそう。
センターを決めて目打ちで印をつけておきます。
使う機会が少なくてしまい込んでた、カンザワのドリルガイドK-801を引っ張り出してきた!
K-802-2にアップグレードされてますね!
ドリルガイドがあると垂直の穴あけは精度があがります。
小口に垂直穴をあけるために、まずはドリルガイドを固定できるようにする。
平面がしっかりしている木材なら大丈夫なので、脚の材料をそのまま使って小口と平行になるようにしてクランプで固定。
固定した脚をさらにウマにクランプで固定して上にドリルガイドをのせられるようにしました。
深さの調節をしてドリルに目印のテープを巻く。(この後にドリルガイドにストッパーがあるから目印がいらなかった事に気づく!)
センターを合わせてゆっくりとドリルを下ろせば垂直に穴あけができる。ストッパーのお陰で決めた位置でしっかりと止まり、全部の材に均等に穴あけができました!
まずまずの出来栄え
試しにオールアンカーを入れてみる。スポッと入りますね。
ナットを外して確認。垂直もOKみたいです。
オールアンカーを打ち込む
穴も垂直に開けられたのでオールアンカーを打ち込んでいきます。ナットで深さを調節してセンターにすっぽりと入れます。
このようにハンマーでピンを打ち込みます。
しっかりと打ち込み終わったらナットを外せば完成!びくともしないくらい固定されてます。アンカーボルトより強いかなと思いオールアンカーにしました。
オールアンカーは、コンクリートやレンガなどの硬い材料に物をしっかり固定するための金属製アンカーです。本来は建築や設備の取り付けに使用されますが、木工でも代用されることがあります。ボルトを締めるとアンカー部分が膨張して強力に固定される仕組みで、手すりや棚の設置など耐久性が求められる作業に最適です。
4本ともピッタリとネジの長さが揃いました。
外したこのナットは何かに使えるかな?
試しに前回作ったテーブル天板に取り付けてみましたよ!ねじ込みで簡単に取り付けてできてしっかり固定もされてます。気になる点は「脚によって角度が変わってしまう事」角材だと難しいですね。
名栗加工
これは普段使っているペグハンマーですが同じく名栗加工です。見様見真似ですが、やってみることにしました。
まずは本当に削れるのかのテスト。最初に試したのはこの「フラップホイル」。電動ドリルにつけて使うヤスリですね。しかし、、、
少ししかためしてませんがこれだけしか削れないので4本やるのは難しい。力も入れづらいし、パワーもないのでゆっくりしか削れません。仕上げ用ですね。
次に試したのはこちら「グラインダー用カービングディスク」。見るからに削れそうでしょ!
軽くあてただけでこれくらい削れました!!極端な言い方をすると豆腐をけずってるみたい!
押し当てた分サクサクとけずれちゃいます。逆にうまくコントロールしないと削れすぎるので注意が必要ですね。
うまくいきそうなので、すべての脚に削る間隔にあわせて墨入れをしておきます。
名栗加工は4面同じ位置を削ってからその間を削るみたいなので最初に八角形にしておきます。僕は数回に分けてトリマーで面取りのようにカットしました。
ここから一気に削っていきます!4本まとめて上下をクランプで固定しておくと楽です。
ほんとに軽く削れるのでサクサク進みます。グラインダーの自重で削れすぎないように慎重に。
全体的に少し浅いまだ浅い感じがしたのでもう少し深くしたいですね。
気持ち深くしました。光が当たるとくびれがしっかりと強調されてるのがわかります。
4面の削り込みが完了しました。フリーハンドだから心配してたけど、大きなブレもなくて良かった!少し細くなりましたね。
続いて側面(間の部分)を削ります。固定部分が細いので注意してとめています。
名栗加工の完成!カット前は少し太めの角材でしたが、8面削るとかなり細くなりました。
アップで見るとかなりガサついてますね。これは地味にヤスリで処理していきます。
これも試しに天板に装着。名栗加工の凸凹のためグリップが良くてしっかり締め込める。
ヤスリがけ
空になったCB缶に両面テープでサンドペーパーをつけて溝を磨くイメージで研磨します。少しくらい荒くても味がでるので良しとしてます。
合わせてネジ側の丸くなるように角を落としました。
ヤスリがけも完成!毛羽立ちと大きく荒れている箇所がなめらかになればOK。
加工後が結構荒かったのでヤスリがけもかなり大変でしたね。
塗装
脚は濃い目の色にしたいので自作ステインを使い、変化を見ながら何か他のステインを重ね塗りする予定。
まずは手作りステインを塗る。左3本:塗装済み。右1本:未塗装。塗った直後はこのくらいの色の変化。
2時間位放置して帰ってきたら結構色が変わってました。このままいけそうな気もしましたが、
ブラシで表面をこすったらそれほど内部には浸透してなかったですね。ちょっと色が浅い。
次にこのくらいで行けるかと思って塗った「水性ステイン・マホガニー」が赤くなり過ぎました。軽くボロ布で擦り落とし乾燥させる。
そして家にある一番濃いステイン「オイルステイン・オールナット」いい感じの色に仕上がりました。最初からこれで良かったんじゃないかと思いつ、重ね塗りをした深みがあるという事で自分を納得させます。
しっかり乾燥させてウエスで磨く。
最後につや消しのウレタンニスを塗って完成!
キャンプテーブル脚の制作のまとめ
脚の制作だけでも結構時間がかかりました。時間がかかった分とても良い脚を作ることができました。あまり見かけないキャンプ用のテーブルになのではないでしょうか!
そして1つわかったことは、
名栗加工は中途半端な気持ちでは心が折れそうになる
特に脚は4本あるからヤスリがけの途中などはキツかった〜笑
「次回は、杉の天板の制作と組み立てについて詳しく解説します!軽量で持ち運びやすい仕組みをお楽しみに。」
後編はこちら!